大阪市の平松邦夫市長は10日、住之江区でタウンミーティングを開き、地域政党「大阪維新の会」(代表、橋下徹大阪府知事)が掲げる大阪都構想について、「単に大阪市を解体し、自分たちの都合のいいように操縦したいということだ」と断じた。会場に維新の会の府議が数人来ていることを確認した上での発言で、「(橋下知事と)ケンカさせてください」と挑発的な“戦闘宣言”も飛び出した。 タウンミーティングは市の主催で地域住民ら約400人が参加した。平松市長が橋下知事らをここまで強く批判したのは初めて。集会後、報道陣に「もう座視できない。私は維新の会とは確実に相いれない。来年春の統一地方選に向けて旗幟(きし)を鮮明にする」と述べ、「はっきりした論戦を府知事と大阪市長の間でやるべきだ」として、意見交換会の開催を橋下知事に打診していることも明かした。