実質的な仕様承認者となることが多いであろう30代後半の人は、1990年代のクライアントサーバの経験で生きている。業務トランザクションやGUIの考え方は、VBに代表されるクライアントプログラムがベースになっている。業務データが入力されてからコミットされるまでプログラムは動いているし、画面の操作はイベントでやってくる。 これに対して、Webを当たり前のように使っている人たちはステートレスな世界に慣れているし、画面の操作はページ遷移を伴うことを前提にしている。HTMLで書かれたページに対してMouseOverだの再描画だの言っても噛み合わない。両者の間には越えられない壁が存在する。 まとめると、世代の違う人がレビューすると前提が違いすぎて話が噛み合わないケースがある。そんなことを感じた今日この頃。企業内システムはまるで時計が止まった世界にあるようだ。