2009年1月20日(米国時間)、バラク・オバマ氏が第44代米国大統領に就いた。注目の就任演説については賛否両論あるようだが、記者には、以下の内容が印象的だった。「高い目標を掲げ、その実現に向かって一人ひとりがなすべきことをしよう。そうすれば、目標は必ず達成できる。それが可能なことは、アメリカの歴史が証明している」。ひるがえって、日本のIT業界はどうか。記者自身の反省を含め、高い目標を掲げ、“責任”を果たそうとしているだろうか。 明るいニュースは自然発生しない 経済危機に加え、国際社会における信頼を大きく損ねてしまった米国の大統領就任演説と、日本のIT業界を比べるなんて、といった声が聞こえてきそうだ。だが、日本のIT業界の取り組みと現状を見る限り、経営環境が急激に悪化しているだけでなく、ITに対する信頼感そのものを失いつつある。米国発の技術・製品に依存する日本のIT業界の姿が、米国とダブっ
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