山本高史 街の言葉 VOL.3 モチベーション | COLUMN | Marunouchi.comそうだよ、何言ってんだ。 クライアントや営業とメシ打ちした後、みんなキャバ行くって言うからちょっとゴメンと逃げて、銀座の裏道のバーに来た。 バーのカウンターを古い言葉で「とまり木」と呼んだりするが、そこに一人ポツンと佇んでいると、羽を休める鳥の心情もかくの如しと、酒場には美しい言葉があるなと思う。 そして隣に2羽の小鳥だ。 20代後半の先輩と、それより2つ3つ年下の後輩らしい（嘴が黄色い、とは言わないよ）。 バーのカウンターで隣の会話に聞き耳を立てるとは無粋も無粋だが、手帳を取り出してページをめくるフリしてみても、立てこんだ厄介事が憂鬱にしてくれるだけのことで、二人の話が聞こえないフリをしても聞こえるものはしょうがない。 むしろ隣に届く声でしゃべることを、バーの作法に反すると責める向きもあろうが、音量もさほど高くなくキーも低く保たれているとすれば、このバーが狭く静かすぎるだけの
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