テレビ番組は二次利用の価値があるか 今放送局は、放送外収入の増加が期待されている。従って各テレビ局の関係者も「番組の二次利用を積極的に促進していく意思はある」と述べる。しかし実態は、我々消費者が喜ぶようなドラスティックな動きというのは、ほとんど見られない。あきらかにテレビ局は、放送コンテンツの露出を絞っている。 この要因は、権利処理が複雑だからではなく、放送局が現状のビジネスモデルの崩壊を防ぎたいという意思の表われであると筆者は見ている。これは「風が吹けば桶屋が儲かる」的理屈なのだが、 放送を1回しか行なわない ↓ 番組のプレミアム感が上がる ↓ 放送を待ち遠しく思うようになり、生で見るようになる ↓ 視聴率が上がる ↓ 番組スポンサー料金が上がる ↓ 広告収入が増える という流れを維持したいからである。だが実態はそれほど甘くなく、若い人のテレビ離れは深刻だ。それはテレビ制作の現場に、若い