ふるさと思い 道産子劇団 札幌に本拠地を置く劇団「TEAM NACS(チーム ナックス)」が、9日から4月1日まで、東京の天王洲銀河劇場で「HONOR(尊敬)」を上演する。北海道の小さな村に住む5人の人間模様を細やかに描いた作品だ。(塩崎淳一郎) 「NACS」は、北海学園大演劇研究会出身の5人で構成する。脚本・演出の森崎博之に、連続ドラマ「ハケンの品格」に出演中の大泉洋と安田顕、道内で活動を続ける佐藤重幸、音尾琢真がメンバーだ。 森崎は「1996年に僕と安田が大学を卒業する時、1回限りのお祭りとして劇団を作り、公演したのが始まり。僕は東京で就職したが北海道に戻り、劇団の公演を年に1本程度続けていた。大泉のような人気者も出て、公演が大きくなった」と振り返る。「今もメンバー全員が道内在住。個々の芸能活動はあるが、今後も劇団を続けたい」と話す。 新作の「HONOR」は、架空の村・恵織(えおり)村