安倍晋三首相は17日午前、米国のドナルド・トランプ次期大統領と会談するため、米ニューヨークに向けて政府専用機で羽田空港を出発した。就任前の大統領と会談するのは極めて異例。首相が10日にトランプ氏と電話協議した際に、会談を打診した。 首相は出発前、記者団に「米国次期大統領と、世界の首脳に先駆けて会談できることを大変光栄に思う。未来に向けてお互いの夢を語り合う会談をしたい。日米同盟は、日本の外交安全保障の基軸だ。信頼があって初めて同盟には血が通うので、信頼関係を構築していきたい」と述べた。 訪米後、首相はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議などに出席するため、18日から21日までペルーとアルゼンチンを訪問する。ペルーではロシアのプーチン大統領と会談する。APEC首脳会議で開かれる環太平洋経済連携協定(TPP)の首脳会合について、首相は「TPPの意義や国内手続きを進めていくことについて認