3月22日夜、ロシアのモスクワ郊外のコンサートホール「クロッカス・シティ・ホール」で発生した銃乱射事件。翌日に内務省は実行犯とされる4人を含めた11人を拘束したと伝えた。 ロシア政府が「追悼の日」と定めた24日には、公共機関に国旗が掲揚され、惨劇の舞台となったホールの前には献花に訪れる市民の姿が多く見られたが、同日、モスクワのバスマニ地区にある裁判所に姿を見せたのが、テロ容疑で逮捕されたタジキスタン国籍の4人。裁判所は4人を正式に起訴したが、ロシアには死刑制度がないため有罪となれば最大で終身刑が言い渡されることになる。 ところで、裁判所に出廷した容疑者らは、いずれも顔が腫れ上がった状態で、目の周りにはアザのような痕があり、耳を覆う大きな包帯も目を引いた。 「それが逮捕時に抵抗してできた傷なのか、あるいは拷問された傷なのかはわかりませんが、4人が拘束されて以降、ロシア政府よりテレグラム上には