下の表は、トレンドマイクロが観測した攻撃のタイムラインです。2015年7月に確認されたAdobe Flash Playerの脆弱性を使った攻撃のもので、まず、2015年7月1日にトレンドマイクロが「未確認の脆弱性が使われた攻撃が発生した!」と確認します。 その後、“市民のPCやスマホをひっそりと監視するツール”を作るイタリアの企業「Hacking Team」から流出した情報のなかに、その未確認の脆弱性が含まれていたことが判明します。トレンドマイクロの発見から6日後、情報流出から2日後にアドビはFlashの脆弱性を公表、翌日には修正プログラムが公開されます。 この事件で注目すべきは“攻撃のスピード感”です。セキュリティベンダーは一般に広く知れ渡る前に脅威を確認できていたものの、未知の脆弱性が“既知になった”瞬間、わずか10日後にはその攻撃が活用フェーズに入ってしまったのです。1カ月後にはその
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