IT人材の分類や必要なスキル(能力)を整理した「ITスキル標準(ITSS)」が装いを新たに再登場した。名称は「ITSS+(プラス)」。情報処理推進機構(IPA)が4月7日に公表、IPAのWebサイトからダウンロードできる。 ITSS+はデジタル時代に求められるIT人材像や、その人材が担うタスク(業務)やスキルをまとめたもの。従来のITSSを補完する役割を果たす。「セキュリティ」「データサイエンス」という二つの領域を対象とする。 IPAは2017年度の完成を目標に、ITSSを改訂した新スキル標準の策定を進めている。ITSS+は新スキル標準の一部を先出ししたものだ。 活動の重点をITSSからiCDにシフト 「ITSSの復権? そう受け取ってもらってかまわない」。IPAでIT人材育成本部調査役を務める平山利幸氏は、ITSS+を含む新スキル標準に関してこう話す。 ITSSは11職種(ITアーキテク