金谷ホテル観光は1873年(明治6年)創業、現存する日本最古のリゾートクラシックホテルを始めたことで知られており、登録有形文化財や近代化産業遺産にも指定されている老舗ホテルです。その起源は1871年、日光見物に来たものの、開国後間もない時期で外国人の滞在に対する警戒心もあり、宿が取れずに途方に暮れていたある外国人に、代々日光東照宮の雅楽師だった金谷善一郎が自宅を提供して宿泊させたことに遡ります。 そして、この外国人こそが今もお馴染みの「ヘボン式ローマ字」の発案者として有名なヘボンでした。善一郎の好意に感動した博士は、その後「国際的観光地として日光が発展するためには、外国人観光客を対象とした宿泊施設が必要である」というビジネスのヒントを善一郎に送ります。それをきっかけとして、善一郎は自宅を改造して「金谷ホテル」の前身となる「金谷カテッジイン」を21歳という若さで開業し、日光を訪れる外国人が安