自衛隊が隊員募集のポスターに美少女などの「萌(も)えキャラ」を使うケースが相次いでいる。 「若者に関心を持ってもらいたい」という新しい広報戦略だが、自衛隊の屈強で武骨なイメージとは対極にあるだけに、隊員からも驚きの声が上がっている。 自衛隊の茨城地方協力本部は今年4月、隊員募集と隊のPRのため、陸海空の自衛官をイメージした3人娘のポスターを独自に制作した。イラストレーターの「飯田ぽち。」さんが陸上自衛官の「小梅」、海自の「のばら」、空自の「ひばり」をデザイン。3400枚を県内の役所や学校に貼り出したところ、口コミで人気が広がり、同本部は9月、インターネット上で「総選挙」まで実施した。 同本部の担当者は、「『ポスターが欲しい』という電話もかかって来る。自衛隊に対する心理的なハードルを下げることができた」と説明する。 隊員の募集は各都道府県にある地方協力本部が担当しており、福島、香川、山口など