宮城県南三陸町で、東日本大震災の津波に流さたにもかかわらず大破を免れ、全国の愛好家の間で奇跡の車と呼ばれている昭和40年代の国産車が、震災から5年がすぎた12日、修理を終えてようやく持ち主の男性の元に戻りました。 車の持ち主の南三陸町の渡部正行さんによりますと、車は震災による津波で車庫ごとおよそ30メートル流されましたが、奇跡的に大破を免れたということです。その後、古い車を紹介する専門雑誌が「奇跡のカローラ」として紹介したことで、全国の愛好家から修理の費用や部品などが寄せられるようになり、震災のおよそ2か月後から千葉県や茨城県で修理が続けられていました。そして今月になって修理が終わり、12日、ようやく渡部さんに引き渡されました。 車の鍵を受け取った渡部さんは、修理に協力した全国の愛好家が見守るなか、早速、車を運転して乗り心地を確かめていました。 現在も仮設住宅で暮らす渡部さんは、「被災して