ファミリアは1950年4月に創業しました。始まりは4人の女性たち。
NHKの新しい朝ドラ「べっぴんさん」が始まった。物語の舞台は、深窓の令嬢だった主婦4人が戦後まもなく神戸市で創業したベビー・子供服メーカー。ドラマのヒロイン「坂東すみれ」は、創業者の1人、 坂野惇子 ( ばんのあつこ ) さんだ。「わがままな奥様連中のお仕事だから1年ももたない」と言われた会社がなぜ、年商119億円もの名門企業に育ったのか。ノンフィクション作家の中野さんが、惇子さんの孫で現在の同社代表取締役社長にもインタビューし、「誠実な商品作り」にこだわり抜いた惇子さんのしなやかな人生の軌跡を紹介する。 「惇子おばあちゃん」の思い出 株式会社ファミリアは神戸市に本社を置くベビー・子供服メーカーの名門だ。終戦まだ間もない1948(昭和23)年に4人の主婦が始めた「赤ちゃんにも、お母さんにも、誠実な製品作り」をポリシーにしたビジネスは堅調に成長した。いまや社員825名(男性88名、女性737
神戸の子ども服メーカー「ファミリア」を創業した坂野(ばんの)惇子(あつこ)さんをモデルに、10月から始まるNHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」。制作が発表された13日、舞台となる神戸からは早くも朝ドラ効果に期待する声が上がった。 「いつか、ばあちゃんを主人公にしたドラマを作ってほしかった」。坂野さんの孫で現ファミリア社長の岡崎忠彦さん(46)は喜びを語った。 「おばあちゃんっ子」だった岡崎さんは子どものころ、坂野さんの家に泊まると、必ず翌日に着る服を“プレゼン”させられた。 「ズボンの色が合ってないよ」。服の組み合わせを考えることを繰り返した。「センスの良しあしは祖母に教えてもらった」と懐かしむ。 1950年、坂野さんは仲間とファミリアを創業した。洗濯しても縮まないよう、木綿の生地は水に長時間つけて干したうえで、アイロンがけして裁断。手間を惜しまず、ほとんど手作りで子ども服を作
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