日本は世界に冠たる海洋国家。領海と排他的経済水域(EEZ)を合わせた管轄海域の面積は447万キロと世界で6位の面積を誇り、中国をはるかにしのぐ海洋面積を持っています。そんな広大な海を日夜守っているのが海上保安官たち。彼らが巡視船で取る食事が通称「船(ふな)メシ」です。 世界三大波濤と呼ばれる留萌(るもい)を管轄する第一管区海上保安本部(小樽市)留萌海上保安部(留萌市)の巡視船「ちとせ」で出されるスープカレーから、南は奄美群島のソウルフード「鶏飯」を使った巡視船「あまぎ」の船メシなど、南北に長い日本ならではの郷土食豊かな船メシを紹介してきました。 海上保安学校(京都府舞鶴市)で行われる乗船実習の最終日に練習船で食べる汗と涙の結晶「海保カレー」や、多忙な津波防災訓練の合間にも、さらっといただける元潜水夫のシェフ入魂の「釜揚げしらす丼」など日夜身体を張っている海上保安官たちの胃袋を満たすグルメに