ヒゲ置きつきカップの誕生 1860年代にこのカップを発明したのは、イギリス人陶器職人のハーヴィー・アダムス氏だ。 蝶のような形をしたいわゆる"ヒゲ置き"をカップの内部に取りつけた。もちろん、飲み口の穴もあいている。 このカップはまずイギリスから始まって、ヨーロッパじゅうで売れまくった。アメリカでも、シアーズから、のちにメイシーズが経営することになるマーシャルフィールズ百貨店など、あらゆるところで売られた。 カップにはさまざまな形や大きさがあった。500mlもの紅茶を注ぐことができるファーマーズカップや、もっと小さな巻貝のようなカップ、持ち主の名前が浮き彫りになったカップなどもあった。 だいたいは皿とペアになっているが、皿はカップ本体ほどは珍重されなかった。当時のイギリスの新聞に、こんな記事が出たことがあった。 謝礼:土曜の夜にリトル・ダスト・パンから紳士用のヒゲカップを無断で持って行ったご
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