三重県の山中で、レアアースのランタンを含む新種の鉱物が見つかったと山口大などの研究グループが2日、発表した。ランタンはハイテク製品に多く使われている。ただ、発見量はわずかで、現状では資源としての利用は期待できないという。 山口大の永嶌真理子准教授によると、2011年に永嶌准教授らのチームが岩石に含まれているのを発見。国際鉱物学連合から3月1日に新鉱物に承認され、「ランタンバナジウム褐簾石(かつれんせき)」と命名されたという。発見場所の伊勢市矢持町は、海底の堆積(たいせき)物が地表に上がってきた地質。南鳥島近くの海底で発見されたレアアースを含む泥の数億年後の姿に相当すると見られるという。 関連記事(声)海洋資源開発 大胆かつ慎重に(3/27)南鳥島(3/25)新種鉱物「島崎石」 岡山・倉敷で7日から公開へ(3/7)