【グラスゴー(英北部)=林路郎】英国の保守、労働、自由民主の3主要政党は、同国北部スコットランド地方で9月に行われる住民投票で「独立」が決まった場合、スコットランドに英通貨ポンドの流通を認めない方針を確認した。 13日、オズボーン財務相が同地方の首都エディンバラで演説し、明らかにした。 オズボーン氏は演説で、「スコットランドの人々が英国にとどまる道を選ぶよう熱望する」としたうえで、「通貨は離婚する夫婦が分割する財産とは違う」と強調した。スコットランドが独立後にポンドを維持するなら、英国との銀行同盟や財政・通貨・為替政策の一致が不可欠になるとし、「通貨の共有は英国にもスコットランドにも利益にならない」と述べた。 同地方の自治政府を率いるスコットランド民族党(SNP※)は、「独立後も英ポンドを維持する」と公約している。オズボーン氏の演説は、SNPの公約の重要な柱にくさびを打ち込むことで独立の機