ICEPICK'13"についての4回目、〆のPART 4。 随分と更新の間隔が空いてしまったのだが、このイベントの所感の〆としてやはり改めて1970年代後半に英国で産声を上げたスキンヘッド・ミュージックについて振り返ってみたい。 このイベントに出演した各バンドのそこかしこに、オリジナルのスキンヘッド・ミュージック、そしてそれが生まれた背景にある当時の英国音楽シーンの影がちらほらと散見されたからだ。 まずアンダーグラウンド・シーンで密かに胎動し始めたスキンヘッド・ミュージックが大々的に音楽メディアに取り上げられたのはSHAM 69の登場によってだった。 SHAM 69は英国南部サリー州ハーシャムで結成されたオリジナルパンクバンドの一つである。 フロントマンであるジミー・パーシーは地元のサッカークラブ、「ウォルトン&ハーシャム」が1969年に地域リーグで優勝した際にあるサポーターが競技会場の壁