「臭い、汚い、暗い、怖い、壊れている」。頭文字をとって「5K」と言われることもある学校のトイレが変わりつつある。使いやすいようにと、子どもの意見を設計に取り入れる学校もある。ただ、改修に多額の費用がかかるのが悩みの種だ。 明るい内装、全身鏡……。滋賀県近江八幡市の市立桐原東小のトイレはおしゃれだ。洗浄便座や水流音を響かせる擬音装置も備える。 昨年夏に全面改修された。その際、学校側は「トイレを身近に感じ、健康な学校生活を送ってほしい」と願い、設計に児童の参加を求めた。児童のアイデアを大学院生が協力して図面化し、段ボールで実物大の模型などもつくって完成させた。大便器は和式からほぼ洋式になり、6年生の前田陽祐(ようすけ)君(11)は「和式は使いにくく、我慢したこともあった。前のトイレは暗くて床も汚かったけれど、照明も明るくてきれいになった」と喜ぶ。 同市は2011年度から、12小中学校のトイレ改