印刷 布にくるまれた状態のミイラ(CT画像)=放射線医学総合研究所提供CT画像で判明したミイラの姿勢=放射線医学総合研究所提供布にくるまれたままCTスキャンに置かれたミイラ=千葉市稲毛区の放射線医学総合研究所、山田菜の花撮影 肥満で腰痛持ちの結核にかかった中年男性?――。インカ帝国時代のミイラのCT(コンピューター断層撮影)スキャンによる解析が2日、放射線医学総合研究所(千葉市)で行われ、推定される生前の姿が浮かび上がった。 撮影したのは、展示のために日本に運ばれた15〜16世紀のミイラ。ペルー北部のアマゾン源流に近いチャチャポヤから見つかった。 布にくるまれたまま20分かけて撮影された。骨格などから身長150〜160センチ、45〜50歳の男性と推定。骨の形状から多少の腰痛があったかもしれないという。ひざを折り曲げ、手で顔を覆うような姿勢でくるまれており、腕の曲げ方から肥満だった可能