宇宙航空研究開発機構は9日、国際宇宙ステーションに長期滞在中の古川聡飛行士(47)が、無重力での身体測定や体や感覚の変化を調べる医学実験9件を実施した映像を公開した。 6月8日にカザフスタンからソユーズロケットで出発した古川さんは、約2カ月間、重力のないステーション内で過ごしている。8月2日の実験では、体液が上半身に移動して筋肉も萎縮した影響で、ふくらはぎは4センチ、太ももは1センチ、ウエストは6センチ、それぞれ細くなり、身長は1センチ伸びたことが判明。 腕の重さを感じないため、目をつぶると、左右の腕を伸ばした指先をうまく合わせられなくなることや、力を抜くと肘や膝、背中が曲がった姿勢になること、歩くことがないため足の裏の皮膚が柔らかくなっていることなどが確かめられた。 実験は一般公募で採用。当日は茨城県の宇宙機構筑波宇宙センターに提案者を招待。兵庫県の看護師、酒井賀世さん、岐阜県の大学院生