観光名所として人気が高い「東京スカイツリー」(東京都墨田区)が、634メートルの高さを生かして、雷の観測に活躍している。開業以来、落ちた雷は40以上で、意外な事実も分かった。 開業以来42回 「年間で10回を超えるような落雷が観測できる場所は、世界的にも珍しい」 東京スカイツリーの天望回廊(450メートル)の上。普段は立ち入ることができない場所で、一般財団法人・電力中央研究所の新藤孝敏・研究アドバイザーらが雷を観測している。タワー最上部まで伸びる放送用アンテナの根元(497メートル)を囲むようにコイル状に銅線を置き、雷の電流の強さや流れ方を測る。2012年5月の開業から昨年まで、ツリーに落ちた雷は42を数えた。 研究が始まって4年目。新藤さんによると「想像以上に収穫は多い」という。一般的に雷は夏は上空の高い位置にある積乱雲から「下向き」に放電する。しかしツリーでは、雷がツリーの先端から雷雲
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