自民党の岸田文雄前政調会長は8日の記者会見で、総裁選で訴える経済政策を発表し、「小泉改革以降の新自由主義的な政策を転換する」と述べた。 岸田氏は「小泉改革以降の規制緩和、構造改革の新自由主義的政策はわが国経済の体質強化、成長をもたらした。他方で富める者と富まざる者の格差と分断を生んできた。コロナ禍で国民の格差がさらに広がった」と強調。「今までと同じことをやっていたら格差はますます広がる。成長を適切に分配しないと格差の拡大は抑えることができない」として、新たな日本型の資本主義の構築すると訴えた。
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■「成績優秀生」の転落 2018年3月、米オハイオ州北東部のエリー湖沿いの港町、アシュタビュラには雪が舞っていた。かつて世界3位の鉄鉱石の集積港として栄えた町だ。 平日の昼頃、町外れの白い建物を男性たちが次々と訪れていた。薬物依存者らを支援する非営利施設「コミュニティー・カウンセリング・センター」だ。 薬物依存者を支援する「コミュニティー・カウンセリング・センター」の建物。平日の日中でも、若い白人男性らが次々と訪れていた=オハイオ州アシュタビュラ、五十嵐大介撮影 この施設で、長年薬物依存に苦しんできたヘンリーと出会った。めがねをかけ、紺色のコート姿。両手首の袖からタトゥーがのぞいてみえる。ソフトな語り口は知的な印象を与え、とても薬物中毒だったようには見えない。 だが話を聞き始めると、彼の過酷な経験がみえてきた。 「この辺りは、手に入りやすいドラッグがとにかく多い。そして安いんだ」 ヘンリー
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