ベラルーシ戦で、屈強な相手選手たちにも競り負けなかった森重真人。しかし、彼のポテンシャルはこんなものではないはずだ。 森重真人の評価が確実に上昇している。 東アジアカップで代表初キャップを刻んで以降、9月のグアテマラ戦で先発フル出場し、中3日のガーナ戦でも後半途中からピッチに入った。10月の欧州遠征メンバーにも選ばれ、第2戦のベラルーシ戦では後半早々、3バックに切り替える時点で投入されている。今野泰幸、吉田麻也に続く“第3のセンターバック”として、今やその地位を確立しつつあると言っていい。 東アジアカップで優勝したメンバーから先の欧州遠征に参加したのは他に柿谷曜一朗、山口螢、齋藤学の3人だが、森重は彼らより一世代上だ。本田圭佑や長友佑都、内田篤人らとともに北京五輪を戦ったのが5年前。仲間たちが順調にA代表の中核を成していくなかで、森重はその才を高く評価されながらお呼びが掛かることはなかった