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  • 橋本直子『なぜ難民を受け入れるのか』(岩波新書) 9点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    7月19 橋直子『なぜ難民を受け入れるのか』(岩波新書) 9点 カテゴリ:社会9点 副題は「人道と国益の交差点」。タイトルからすると単純に「難民を受け入れるべきだ」という規範的な主張をするをイメージするかもしれませんが、副題にもあるように各国の国益をシビアに検討しつつ「難民の受け入れを進めるべきだ」というになっています。 著者は研究者であるとともに、国際移住機関(IOM)やUNHCRの職員、法務省の入国者収容所等視察委員会の委員、法務省の難民審査参与員などを務めてきた実務家であり、書は理想と実務のバランスを意識しながら論じられています。 理想を掲げて終わるでもなく、現実の問題を数え上げて終わるのでもなく、「難民問題」という難しい問題が適切なやり方で論じられたです。 目次は以下の通り。はじめに第一章 難民はどう定義されてきたか――受け入れの歴史と論理第二章 世界はいかに難民を受け入

    tacticsogresuki
    tacticsogresuki 2024/07/21
    偶々悪い国に生まれた云々なら、先ずはその悪い国の原因を取り除くことに注力しないと人口のバランス的にも問題だろうに、アホかよ。北欧で右派ポピュリストが出てきた原因を無視して懸念を表明するご都合主義は無能
  • 中井遼『ナショナリズムと政治意識』(光文社新書) 9点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    6月8 中井遼『ナショナリズムと政治意識』(光文社新書) 9点 カテゴリ:政治・経済9点 ナショナリストといえば、政治的には「右」であり、「保守」であり、近年は「嫌韓・嫌中」などの排外主義的な傾向を持つ者ものも多い。日で暮らしているとおおよそこんなイメージだと思います。 ところが、世界的に見るとそうでもないのです。例えば、デンマークでは「左派」と見られる社会民主党のもとで移民を厳しく制限する政策が進みました。 また、何が「ナショナリズム」なのか? という問題もあります。スコットランドの独立を目指すスコットランド民主党は「ナショナリズム」政党と言えるのか? 韓国では、北朝鮮との統一を目指すのが「ナショナリスト」なのか? それとも北朝鮮との対決姿勢をとるのが「ナショナリスト」なのか?というのは一概には決められないでしょう。  書は、既存の「ナショナリズム」、「右と左」といった概念を大きく揺

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