主人公の漣(レン)と葵(アオイ)の出会いは中学生の頃の花火大会だった。 普通の家の子だと思っていた葵の家庭は違っていた。 やがて引き裂かれていく運命の中、2人は無意識に運命の「糸」を手繰り寄せていくのです。 互いに違う人と結ばれ、それぞれの生活に没頭していくが、運命とはそんなに簡単に離れてはしまわないのです。 大人になった2人は、友人の結婚式で一度は近づくものの、その運命は無かったもののように遠ざかっていってしまいます。 沖縄の大自然と北海道美瑛の雄大さが、映画のもどかしさを映しているかのように壮大で優しく美しい。 「葵ちゃんは俺が守る」 その約束は果たせないまま、どんどん時は過ぎて行きます。 中島みゆきの「糸」がバックに流れ、2人の糸は、 どこかで切れてしまったのか?ほどけないところまで複雑に絡み合ってしまったのか?元々その糸は違う方向へ伸びていたのか? 答えは漣の妻になった香が握ってい
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