地下鉄の駅では、照明の一部が消され、エスカレーターは停止していた=東京メトロ霞ヶ関駅(油原聡子撮影)(写真:産経新聞) 東日本大震災直後、東京都内で空き巣が減少する一方、ひったくり事件が急増し2カ月で約330件に上っていることが18日、警視庁捜査3課の調べで分かった。計画停電や節電の影響で、街灯が消えて暗がりが増えていることを悪用したとみられるケースもある。被災者支援の募金箱を盗むなど震災に乗じた悪質な犯罪は後を絶たず、同課は取り締まりを強化している。 【フォト】節電で障害者困惑 暗い駅、止まったエスカレーター 同課によると、ひったくりの発生件数は震災が発生した3月11日〜4月10日の1カ月で約180件。震災前の2月12日〜3月10日の約130件と比べると約50件増えた。その後の1カ月(4月11日〜5月10日)は取り締まり強化などで約150件と前月比2割減となったが、依然として震災前を