怒らないこと - スリランカ初期仏教長老 アルボムッレ・スマナサーラ <MY THOUGHT> 僕の持論から まず、感想を述べる前に。僕は仏陀(ブッダ)が好きだ。手塚治虫の「ブッダ」を小さい頃から読んでいる影響もあるかもしれない。あの漫画はとても面白く、2年前に文庫本版の十数冊をネットオークションで入手したくらいである。改めて一から読んでみて、やはり文句無なく面白かった。寝る時間を惜しんで、次々に文庫本を読みつくした記憶がある。その漫画が面白かっただけではない。ブッダは母親のお腹から生まれてすぐ、目をパッチリ開けて天を指差したところから始まり、幼少の頃から人間とか生き物に関するあらゆる疑問に対して解を求めるため、青年になって死にかけになりそうな苦行を続けて、悟りを開く人について描かれた物語である。その悟りとは、「輪廻転生」である。「輪廻転生」とは、「人間を含む生き物全ては、生と死を繰り返し