最近、コンテナ型のデータセンターがとても気になる。コンテナの中にサーバーなどを高密度で押し込んだ例の小型設備である。米国のITベンダーがこぞって商品化を急いでいるが、あれを遠隔地に分散配置したらどうなるか、などと妄想してみる。データセンター事業が“不動産業”から脱却でき、クラウド・コンピューティング、NGN、BCP、グリーンITなどの潮流にも乗る。うーん、結構筋がよいかもしれない。 日本のITベンダーにとって、データセンター事業は極めて悩ましいビジネスである。巨大なデータセンターを作るのは膨大な投資が必要で、それに伴って大きなリスクもとらなければならない。実際ネットバブルの際、調子に乗って大規模な投資を行い、バブルがはじけてセンターは閑古鳥なんていう悲劇があちらこちらであった。だから今でも、ITベンダーは顧客の引き合いが強いとはいえ、おっかなびっくりでデータセンターへの投資を行っている。