先日、話題になっている『モテキ』の大根仁さんが監督の映画『恋の渦』を観てきた。 キャッチコピーは”ゲスで、エロくて、ドキュン”。 そのとおりガチでゲスい若者9人の妙にリアルな恋愛劇だった。 作品そのものがすごく面白いので紹介したいのだけど、それは我慢してこのコラムではこの映画を観ていて感じたことを書いてみたいと思う。 この映画は強烈な”あるある”が根底にある。 『モテキ』でも表現されていた恋愛カースト/グループ内ヒエラルキーだ。 そのなかでも、特に強烈に観る者に迫ってくるのが“登場人物の自己中っぷり”だ。 ボス格の男は彼女に高圧的に接してやりたい放題、彼女が出来た冴えない君も彼女に対しては横暴になっていくし、彼女と同棲しながら適当にはぐらかして浮気をするオシャレイケメン、従順な彼女に見えていた2人がラストで見せるどんでん返し。 映画が始まった10分ほどは、この根拠なく「俺、最高」って思って
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