家族や親戚、親しい友人とゆっくり故人を見送る「家族葬」が近年人気です。しかし、葬儀社との打ち合わせでしっかり内容を詰めないと、後悔することにもなりかねません。 前編〈近年人気の「家族葬」の思わぬ「落とし穴」…10年前の後悔がいまだ消えない女性の告白〉では、かつて家族葬をおこなったときに、参列者も限られるため香典も少なく、葬式の際の料理代もまかなえなかった山野さま(40歳女性、仮名=以下同)の事例を紹介しました。 本稿では、引き続き、山野さまがはまった家族葬の「落とし穴」と、私からの提案を紹介していきます。 大きな誤算だった「式場の広さ」 山野さまの後悔は食事のことだけにはとどまりませんでした。さらに悩んだのは、式場の広さ。 「とにかく、恥ずかしかったですね。言葉は悪いけれど……だだっ広い式場に、私ら家族の椅子がぽつぽつと置かれていて。ご近所さんもいらしたのですが、それでも4分の3以上は空間