勤務先の眼科医院から6千件以上の患者情報を不正に入手したとして、神奈川県警は30日、医師の中原将光容疑者(43)=横浜市=と、医院の元従業員、藤山綾乃容疑者(42)=同=を不正競争防止法違反(営業秘密の領得)の疑いで逮捕した。中原容疑者は医院を退職後に別の眼科医院を開業しており、県警は、入手した情報を新規の患者を増やすために使った可能性があるとみて調べている。 【写真】中原将光容疑者が院長を務める眼科医院。逮捕前日、外から見える待合室内には複数の患者がいた=2021年9月29日午後4時45分、東京都町田市、小寺陽一郎撮影 生活経済課によると、2人は共謀し、横浜市内の眼科医院に勤務していた2018年11月11日、不正の利益を得る目的で、この医院の営業秘密にあたる6433人分の患者の氏名や住所などの情報を、USBメモリーに不正にコピーした疑いがある。中原容疑者は「弁護士と話すまで何も話すことは