揺れるペンライトに3面の大型スクリーン。飛び交う声援。ここはフェス?アイドルのコンサート会場?否、福岡市の私立高校が開催した正規の「体育祭」だ。新型コロナ対策と熱中症予防のために初めて夜間に実施したところ、今までの体育祭とはすっかり“別物”に。光の演出も相まってエンターテインメント性が高まり大盛況のうちに幕を閉じた。高校側も所期の目的を達成できただけでなく生徒の満足度も上がりほくほく顔だ。 RKB鑪加奈「午後6時を過ぎました。大勢の生徒が集まっています。これから始まるのは夜の体育祭です」 高校創設以来の「夜の体育祭」に臨んだのは、福岡市にある福岡第一高校と第一薬科大学付属高校の生徒約2300人。新型コロナ対策として時間を短縮し、密を避けるために競技はリレー競技の3種目に絞られた。両校にとって体育祭の開催は3年ぶりのことだ。すなわち、1年生から3年生までのすべての生徒が「夜の体育祭」はもちろ
人命救助に欠かせない救急車の出動件数が年々増加している。2017年は、全国で634万件を数え、過去最多となった。岐阜県内でも増加傾向にあり、20年前の2倍近くにまで増えている。不要不急の119番通報も多く、消防では適正な利用を呼びかけている。 「指がささくれて痛い」「入院予定日だから病院に行きたい」「眠れない」「寂しい」――。 いずれも岐阜市で実際にあった119番通報だ。県内の17年の出動件数は8万8049件と過去最多を記録。岐阜市消防本部では、20分に1回救急車が出動している。全国的にみても、救急車が搬送者を病院に収容するまでの平均所要時間はこの10年で33・4分(07年)から39・3分(17年)にまで延びた。高齢者の増加によって救急車の需要が年々高まる一方、救急隊員は不要不急の通報に振り回されている現状がある。 総務省消防庁は、市民が救急…
東京電力福島第一原発の処理水海洋放出に中国が激しい反発を続ける中、あるメディア関係者が記した文章が中国のネット上で広く拡散されている。文章は、激高した若者が七つの質問によって態度を一転させたことをつづったものだ。以下はその概要。 私はここ数日、日本の処理水の海洋放出に理性的な判断を呼び掛ける文章を書いた。「パニックにならないこと。国際原子力機関(IAEA)、そして科学と常識を信じること」が文章の核心的観点だ。文章の発表後、私はある若者から電話を受けた。彼は開口一番、私を「売国奴」とののしり、日本人から金をもらったのかとも言った。私は辛抱強く七つの見方を伝えることにした。 私は一つ目に、12年前、地震で起きた津波で原発が破壊され、未処理の汚染水が海に流出したことを覚えているかと尋ねた。続けて「12年後、日本はIAEAの監督の下、汚染水を処理して30年という時間をかけてゆっくり海に放出する計画
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