高祖、沛豐邑中陽里人、姓劉氏、字季。父曰太公、母曰劉媼。其先劉媼嘗息大澤之陂、夢與神遇。是時雷電晦冥、太公往視、則見蛟龍於其上。已而有身、遂産高祖。 (『史記』巻八、高祖本紀) 『史記』高祖本紀の高祖劉邦誕生エピソードは、かの国民的大作家が強烈にゲスな解釈を広めていた。 まあ確かにそう思えてくるところはある。「見蛟龍於其上」って確かにね・・・。 常從王媼・武負貰酒、醉臥、武負・王媼見其上常有龍、怪之。高祖毎酤留飲、酒讎數倍。 (『史記』巻八、高祖本紀) では、劉邦が大人になってからの酒場における「見其上常有龍」も、同じように「上に竜が乗っていた」なのだから、同じように解釈すべきではなかろうか? 「劉邦が酒場で酔って寝ているとき、酒場の女将は劉邦の上に竜が乗っているのを見た(意味深)」 ということだ。