ここ数年、「日本映画が元気」と言われる。確かに産業的には活況だが、世界で評価される作品はわずか。邦画バブルがいつかはじける、という静かな危惧(きぐ)が実は絶えない。 そこに、堂々と警鐘を打ち鳴らすのが、映画評論界の二人の雄、柳下(写真左)と江戸木、そして業界通の覆面映画獣クマちゃんによるトリオ、バッド・ムービー・アミーゴス。テレビ局主導で製作された注目作など58本を鼎談(ていだん)形式で辛辣(しんらつ)に批評している。「日本の評論界には日本映画に対して、ある程度好意的に愛情をもって支えるという感覚がある。でも、やっぱり言うべきは言うのが、映画のためであり、観客のため」(江戸木) 少なからぬ話題作が、有り得ない設定や内容なのに平然と消費される奇妙な現状も浮き彫りに。「観客も評論家も作り手も本当の意味で映画を見ていない。どこか公共事業みたいになっていて、誰も見ない映画が自動的に作られる。その構
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