今回は、児童精神科医である佐々木正美さんの『続 子どもへのまなざし』と言う本を参考にしています。佐々木さんは、子育てを担う大人たちがどんなことに気を付けていったらよいのかや、どんな関りをすることによって、子どもは心身共に健康に育つことができるのかを教えてくれます。 今回は、子どもの精神的・社会的成長にとって大切な母性的な関りと父性的な関わりについてを学んでいきたいと思います。 母性的な関りが先に必要な理由 大人が母性的な関りをすること、例えばその子どもの事を本当に大切に想ったり良いところを見つけてくれたりすることで、子どもはその大人のそばにいることが安らぎとなり、くつろぎとすることができます。愛情をたっぷり浴びた子どもは成長し、他の人との関わりを求め始め、ルールやマナーを覚える段階に入りますが、愛情欲求を受け止められてきた子どもは、周囲の要求を自然と受け入れることができると佐々木さんは言い