『仮面ライダー龍騎』が駆け抜けた2002年当時、私は中学生だった。 前年に起きたアメリカ同時多発テロ事件の記憶がまだ生々しい頃に、『龍騎』は放送が開始された。 『クウガ』の衝撃を小学生で体感した私は無事に特撮畑からの卒業タイミングを逃し、その辺りの長い棒を持ってはクルクルと回してドラゴンフォームごっこをしていた。『クウガ』のドラマに夢中になり、『アギト』の群像劇に翻弄され、次に出会ったのが『龍騎』だった。 ※当記事は引っ越し前のブログに掲載した内容を転載し、加筆修正を行ったものです。(初稿:2015/6/11) まず、「龍騎」という名前に衝撃を受けた。漢字名のヒーローは当時の自分にとって馴染みが浅かったからだ。VHSでウルトラマンを観て平成ウルトラ3部作で育った世代なので、私のヒーローはおよそ全て片仮名だった。 前述の『ウルトラマンティガ』に始まり、『グリッドマン』『カクレンジャー』『ビー