「超フィルター(ultrafilter)って何なんだ: 点? 確率測度?」において、超フィルター(ultrafilter)は確率測度とみなせることを紹介しました。しかし、かなり特殊な確率測度で、 集合Xのすべての部分集合が事象となる。 事象の確率は1か0に限られる。つまり、ほとんど必ず起きる事象か、ほとんど起きない事象のどちらかしかない。 加算加法性は要求せず、有限加法性しか保証されない。 このような変わった確率測度において、普通の確率論とのアナロジーはどこまで成立するのか? という疑問が湧きます。そこでハタと気がついたことは、僕、普通の確率論なーんにも知らんわ。高校の教科書に確率もあったのですが、「確率変数」の定義があまりに意味不明で、それ以来毛嫌いしているのでした。 それでも一冊くらいは確率論の本を持っていたはずだと探しました。一年ほど前に大急ぎで引っ越したとき、本はグッチャングッチャ