スマートフォンの普及は成熟期を迎えつつある。これまでPC向けのWebサイトをデジタルマーケティングの主な舞台と考えていた企業でも、スマートフォンを重要な収益機会として位置付け直し、Webサイトの「モバイル最適化」「モバイル対応」を検討する動きが出てきた。 これまでは、モバイル最適化をプロジェクトとして捉えたときに、「収益機会」ではなく「コスト」と見るケースが多かった。「利用者が増えてきたから対応する」という、まるでWebブラウザーの新バージョン対応のような、保守的な姿勢でプロジェクトを立ち上げる、といったパターンだ。 こうした姿勢の背景には「スマートフォンはあくまでもPCの補完として使われる」という前提がある。この場合は、既存のPC向けサイトをベースに制作・運用のコストを下げて対応できるかが成功の要件だ。しかしそれでは、スマートフォンは収益機会増大のツールにはならない。 表示や操作系の変更
![[1]スマホとPCは使われ方が全く違う、その認識が最適化の出発点](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/a11b6668666b832a209b36f824643552f782f9d7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fit%2Fatcl%2Fcolumn%2F15%2F041000086%2F041200001%2F06.png%3F20220512)