近鉄百貨店の業績が伸び悩んでいる。13日に発表した2015年8月中間決算は、売上高が前年同期比5・8%減の1325億円で、営業利益は同45・6%減の8億円だった。売り上げ全体の約3分の1を占めるあべのハルカス本店が苦戦し、ほかの店舗も振るわなかった。 16年2月期通期の業績予想も同日、売上高と営業利益を下方修正した。売上高は前年比3・2%減の2710億円、営業利益は27・3%減の28億円を見込む。 ハルカス本店の8月中間決算の売上高は前年同期比4・2%減の476億円で、今年4月時点の目標を下回った。昨年3月に全面開業した効果が一巡し、外国人観光客の取り込みも遅れた。開業時は好調だっただけに反動減が目立っていて、高松啓二社長は「思ったよりも落ち込んだ」と認める。 ほかの店舗では、個人消費の低迷もあって、和歌山店を除く8店舗で売上高が前年同期を下回った。桃山店(京都市伏見区)が昨年9月末に閉店