オブジェクト指向プログラミングにおいてデザインパターンを利用することは、開発者に様々なメリットを与えてくれます。 ここでは、「デザインパターンとは何か」というようなデザインパターンの基本事項と、GoFの23個のデザインパターンをJavaを利用してわかりやすく解説します。 デザインパターン INDEX
アンチパターンとは JUAS(日本情報システム・ユーザー会)の発表では、大規模システム(500人月規模以上)の開発では、過半数が工期が遅れ、半数ほどが予定予算を超過しているそうです。それくらい、ソフトウエア開発は、失敗が日常化し、その結果として、開発に携わる技術者は大変な苦労を重ねています。 アンチパターンは、こうした、ソフトウエア開発が失敗に陥る際に多く見られる、間違ったソリューション(解決策)をパターンとして整理し、さらには失敗を避けるにはどうしたらいいのかを示してくれます。 もともとアンチパターンは、AT&Tの技術者であるアンドリュー・コーエンが1995年に提唱した概念です。この概念に基づいて、1998年に「アンチパターン」という書籍が刊行され、数多くのアンチパターンが広く用いられるようになりました。 デザインパターンとの比較 デザインパターンは、オブジェクト指向によるソフトウエア設
今回は、パターンを1つだけ紹介します。「Mediatorパターン」です。GoF本では、それぞれのパターンの「目的]「背景」「効果」などが明示されています。私も、ちょっと真似をしてみましょう。複数のオブジェクトを組み合わせてプログラムの機能を実現するという目的において、オブジェクト間の関連がゴチャゴチャになってしまうという背景(問題)があり、Mediatorパターンの採用によって関連をキレイに整理できるという効果があります。説明だけでは、何のことだかわからないと思いますので、具体例をお見せしましょう。 図1[拡大表示](1)をご覧ください。これは、UML(Unified Modeling Language、ユーエムエル)と呼ばれる表記法で記述されたプログラムの設計図です。UMLでは、四角形の中に下線付きで名前を書いてオブジェクトを表し、関連のあるオブジェクトを矢印で結んで示します。ここで関連
第1章 はじめてのデザインパターン はじめに デザインパターンとは 特集の構成 すぐわかるオブジェクト指向 すぐわかるUML おわりに 第2章 逆引きカタログ ロジック編 Singleton (シングルトン) Factory/Factory Method (ファクトリ/ファクトリメソッド) Strategy (ストラテジ) Composite (コンポジット) Visiter (ビジタ) 第3章 逆引きカタログ J2EE編 Template Method (テンプレートメソッド) Facade (ファサード) ViewHelper (ビューヘルパ) DAO (Data Access Object) 第4章 逆引きカタログ その他 ユーティリティクラス 実行時例外を標準的に使う Nullオブジェクト 第5章 デザインパターン適用の勘所 はじめに アプリケーションの仕様 リファクタリング前のサ
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