しかし実際に使ってみると、DSP-AX4600の“本質”は機能面ではなく、むしろ大きく変化した音にあることが見えてくるのだ。 従来のヤマハ製AVアンプは優秀なDSPプログラムに支えられていたものの、純粋なオーディオアンプとして見るとやや力不足を感じる場面も多かった。 だがDSP-AX4600でいつものCDをかけてみると、ちょっと驚くような変化を体感した。まるでヤマハの音ではない。アタックが速く切れ味の鋭い、そして解像度も高い。実に小気味よくゴキゲンな音で鳴ってくれる。この新鮮な驚きを生かすには、DSPプログラムを使わないのがいい。 え? ヤマハのAVアンプでDSPプログラムを使わない? ちょっとしたAV通なら、ありえない話と一蹴するだろう。だがこの新製品の“アンプ”としての質の変化は、おそらく多くの人が想像している以上のものなのだ。 主要機能のポイント DSP-AX4600はヤマハAVアン