JaLC IRDB Crossref DataCite NDL NDL-Digital RUDA JDCat NINJAL CiNii Articles CiNii Books CiNii Dissertations DBpedia Nikkei BP KAKEN Integbio MDR PubMed LSDB Archive 極地研ADS 極地研学術DB 公共データカタログ ムーンショット型研究開発事業
筆者はこの4月から大学勤務になりまして、『有機化学の学生実験を教える』というお仕事が回ってくるようになりました。 しかし筆者が受けていた10年前とは、学生側でも教師側でも、取り組み方がだいぶ変わっているようです。 特に身の回りにある文明の利器をうまく使うということを厭わなくなったのが、一番の違いに思えました。 見ていて面白かったので、学生時代を振り返りつつ、違いを語ってみたいと思います。 タイムコースごとに手順をパワーポイント表示 学生には実験の前に、あらかじめ実習用教科書が配られます。原理などをそこから学びつつ、書かれているとおりの実験を行うというのが基本です。経験に乏しい学生向けなので、教育的でありながらも失敗が少ない、危なくない、適切な時間で終わる、精製が簡単・・・などなどの特徴ある実験がうまくチョイスされています。 しかし現実には、実習書には書ききれない細かいノウハウがたくさんあり
はじめに 自然科学に実験は欠かせない。特に化学の研究はほとんどが実験から成り立つ。 人にもよるが概ね実験をすることは楽しいものである。予想された結果が得られ たときの嬉しさ、予想外の事実が世界ではじめて明らかにされたときの気分の高 まりなど、研究者冥利を実感する瞬間である。しかし、それに到達するには、周 到な準備、失敗を我慢して実験を継続する根気、得られたデータを分析して再現 性のあるものかどうかを判定し、そして得られた結果の冷静な評価が必要である。 学生諸君の研究を見ていると、なかなかこのようには行かない。まず、実験には 危険は付き物だが、これを怖くてはどうしようもない。それをどのようにクリヤ するか。実験中、様々な状態の変化を見逃さず観察し、ノートに記録する。我々 は分子一個一個を肉眼で見ることは出来ないから、分子の集合体について観測さ れる諸変化が個々の分子自身の変化とどう関連するか
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く