ノーベル物理学賞を受賞した東京大学宇宙線研究所所長の梶田隆章さんが日本記者クラブで会見し、「若者が長期的な視野に立って研究を進めることができない今の日本の研究環境は非常に深刻な問題だ」と述べ、若手研究者の雇用が安定しない日本の研究環境の改善を訴えました。 この中で梶田さんは、数年単位の短期雇用が中心となっている日本の若手研究者を取り巻く現状について、「若者が長期的な視野に立って研究を進めることができない環境ができてしまっていて、日本の科学界にとって非常に深刻な問題だ」と指摘しました。 そのうえで、「日本は科学技術で頑張って、世界から尊敬される国を目指すべきだと思うので、若い研究者が自由な発想で研究できる環境を作っていかなければならない。そのために、私も働きかけていきたい」と述べ、日本が基礎科学で世界から遅れないようにするために、若手研究者の雇用環境の改善にみずからも取り組んでいく考えを示し
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