さる12月2日、「なぜプログラミングは必要なのか?」と題したシンポジウムが開催された。先日、主催者のアスキー総研取締役兼主席研究員である遠藤諭氏にこのイベントを開催するにいたった思いを語っていただいたが、本稿では、当日の登壇者の発言を交えながら、「なぜプログラミングが必要なのか」について考えてみたい。 当日は、15名の登壇者が4つのセッションでそれぞれ異なる角度から「プログラミング」について語るというものだった。5時間の長丁場、飽きることなく興味深い議論が展開された。 檀上にいないサイレント・マジョリティのプログラマー達 なぜプログラマーはプログラマーになったのか。最初のセッション「プログラミングの重要性」に登壇したまつもとゆきひろ氏(Rubyアソシエーション理事長、アスキー総研主席研究員)は「コンピューターが教えた通りに動くのがかわいい、楽しいと感じた。ラジコンのように操作した通りに動く