IT普及の基本指標はパソコンやインターネットの世帯普及率である。 パソコン世帯普及率は2人以上の世帯を対象とした内閣府(旧経企庁)調査と単身者を含む総務省(旧郵政省)調査とがある。 内閣府調査によるとパソコン普及率は1990年代前半までは10%台と一部専門家やマニアに限られた普及であったのに対して、90年代後半からはどんどん普及率が上昇し、2001年には半数を越え、国民に広く普及したことが解る。2004年には65.7%と前年の63.3%から2.4%ポイントの増と上昇幅が縮小し、こうしたものの普及率が一般的にたどるいわゆるロジスティックカーブの後半局面に入っていることがうかがえる。そして2016年には79.1%と過去最高となった。2017年には一時普及率が低下したが、この低下は調査方法の変更による可能性が高い(図録2280参照)。もっともそれ以降も横ばい傾向が続いており、スマホがあればパソコ