山野英之 インタビュー デザイナーとアーティストは両立できるのか。前者はいくつもの制約があった上でそこにある問題を解決するために生み出されるもので、成果物(あるいはそのプラン)に対して報償が支払われる。対して後者は比較的自分という個人と社会との接点から生まれ、そこから生成されたモノやコンセプトに対し報酬が支払われることもあるが、誰からも頼まれなくてもアーティストは作品を作る。 グラフィックデザイナーの山野英之(高い山)が展覧会を開催した。最初は東京のNidi Galleryで小野英作との二人展「頭で考えて、手で描いた」、続いて大阪のギャラリーhitotoで個展「山野英之展」。デザイナーとしての山野は書籍やサイン、グラフィックの仕事をする際にはほとんどPCを使っているが、アーティストとしての山野は「手」で描く、手を動かすことにこだわる。仕事と個人的な制作が互いに刺激し合っていくのが理想、と