CMMI、ITIL、PMBOK、COBIT、ISO27001――。システム開発/運用や業務プロセスの「標準化」に役立つ“お手本”は、いろいろある。だが、標準化に取り組んだ結果、現場から聞こえてくるのは「窮屈だ」「かえって生産性が落ちた」「品質がちっとも上がらない」といった不満の声ばかり、というケースが多い。苦労して取り組んだにもかかわらず、「標準」がいつの間にか形骸化してしまう。 よい“お手本”があるのに、なぜ標準化はうまくいかないのだろうか。そこには6つの典型的な失敗パターンが存在する。好評連載「失敗する標準化」では、筆者らが見てきた失敗事例をもとに失敗パターンをあぶり出し、その解決策を提示する。標準化の策定や定着化に悩む現場のリーダーやマネジャには、ぜひ参考にしていただきたい。 連載目次 第1回 窮屈で効果薄の標準化はもういらない 第2回 業務を把握できていない組織が陥る罠 第3回 「