アルコール依存症の人は「禁酒」、それ以外の健康な人では「節酒」が健康寿命を延ばします。この場合の「節度ある適度な飲酒」とは、1日当たり20g以下となります。 糖尿病患者さんの中には、「夜はお酒を飲むので、ご飯は食べない」という人がいます。これは、1回に摂取するカロリーで食事を計算している人にみられがちな勘違いです。アルコールを飲んでもよいかどうかは、血糖コントロールと神経障害など合併症の程度によって決まっています。血糖コントロールが悪い時(HbA1c7%未満)には飲酒は禁止です。また、アルコールを分解する際にビタミンと糖を消費します。インスリン注射を打っている人では、ワイン3杯など多量飲酒後は、翌日の午前中などに低血糖になるリスクが高まることが知られています。そのため、低血糖を予防するために適度な炭水化物を含む食品をとっておくことが大切になります。 次に注意してほしいのは神経障害などの合併